人間が本来持っている能力を活かして AI と連携する未来
AI が急速に進化する時代において、私たち人間はどのように AI と向き合い、 どのように協力しながら新しい価値を生み出していくのでしょうか?
SPUS は、知識が生まれ、育ち、形になるプロセスを 「泉・森・山」という三つの風景にたとえ、人間とAIの役割をわかりやすく整理した ”人間中心AIの知識創成モデル”
を提案しています。
人間中心AIの知識創成モデル:泉・森・山
| 区分 | 人間中心AIに おける 位置づけ |
名称 | 思考様式 | 知識の 状態 |
物質相 の比喩 |
|---|---|---|---|---|---|
| Human | 人間の 内部で 生まれる 知の源泉 |
智の泉 / 体感 Tacitability Fountain / Sense |
創造的思考 Creative Thinking |
暗黙智 Tacit |
液体 Liquid / Flow |
| Human → AI |
人間が意味を 生成し、 AI に渡す 前段階 |
茅の森 / 意味 Implicitability Countain / Mean |
生成的思考 Generative Thinking |
暗想茅 Implicit |
粘体 Viscoid / Cross |
| AI | AI が 構造化し、 形式知として 固める領域 |
知の山 / 情報 Explicitability Mountain / Data |
構造的思考 Structural Thinking |
形式知 Explicit |
固体 Solid / Mass |
※Countainは造語でカウンテインと読みます。茅は『ち』と読みます。
1. Tacitability Fountain(智の泉) — 人間の“ひらめき”や“感覚”が生まれる場所
知識の出発点は、言葉になる前の「なんとなく感じる」「ふと気づく」といった、暗黙智(Tacit)にあります。ここは、泉のように自由で、形が決まっていない世界です。思考は水のように流れ、混ざり、広がり、まだ輪郭を持ちません。
この段階では、「直感」「ひらめき」「感覚的な判断」「経験から生まれる気づき」といった ”創造的思考” が中心になります。AI はこの領域を扱うことができないため、ここは人間がもっとも力を発揮する場所です。
2. Implicitability Countain(茅の森) — “意味が生まれ始める” 中間の世界
Tacit の流れは、そのままでは AI に渡すことができません。人間は、泉から湧き出た断片的な気づきを、自分の中で少しずつまとめ、「こういうことかもしれない」という"意味の芽"を育てていきます。この段階が
"Implicitability(暗想茅)" であり、 SPUS では "茅の森(Countain)"
と呼んでいます。
森の中で枝や葉が絡み合うように、思考もまた、粘りながら形を帯び始めます。ここでは、「断片がつながる」「方向性が見えてくる』「兆しが立ち上がる」といった
”生成的思考(Generative Thinking)” が働きます。AI に意味を渡すためには、この段階が欠かせません。
Implicitability は、人間と AI をつなぐ “橋” のような役割を果たします。
3. Explicitability Mountain(知の山) — AI が得意とする“形にする”世界
Implicit で生まれた意味の芽は、AI によって整理され、わかりやすい形へと固まっていきます。これが Explicitability(形式知)の段階で、SPUS
では 知の山(Mountain) と表現しています。
AI が得意なのは、「情報を整理する」「構造化する」「図式化する」「再現性のある形にする」などの ”構造的思考(Structural Thinking)”
の領域です。泉(Tacitability)や森(Implicitability)とは違い、ここでは知識が “固体” として安定し、他者と共有できる形になります。
4. 三つの世界がつながると、AI時代の学び方が見えてくる
Tacitability → Implicitability → Explicitability という流れは、人間の創造性 → 意味の生成
→ AI による構造化 という知識創成のプロセスそのものです。このモデルが示すのは、AI が人間の代わりをするのではなく、人間の思考を支え、広げる存在である
ということです。
そして、人間が磨くべきは、Tacitability(智の泉) Implicitability(茅の森)という ”AI にはできない領域” であることが明確になります。
5. このモデルをもとにした研修 —「AI時代の暗黙智の鍛錬・実感研修」
SPUS は、この三相モデルをもとに、AI時代に必要な “人間の思考力” を育てるため、リスクアセスメントを題材にする実感研修を運営いたします。
「ひらめきを育てる」「意味を生み出す」「AI と協働する」といった、人間中心AIの時代に欠かせない力を、体験的に学べる内容となっています。最後に
Tacitability(泉)、Implicitability(森)、Explicitability(山)という三つの世界は、 知識がどのように生まれ、育ち、形になるのかを、自然の風景のようにわかりやすく示しています。
このモデルを通じて、AI とともに働く時代の「人間の役割」が、より明確に見えてくるはずです。
危険の芽を身体で理解する研修はこちら
実感研修(Study)