SPUS 有用安全考房が力を入れている事業の二つ目は、独特の手法を採用した実践診断 (Real Practice Diagnosis) です。実践診断は、現場で生じている判断の微細な揺れを計測し、その分布から機械装置の妥当性 (Reasonability) を読み解く独自の診断技法です。
揺味 (Live Shift) は、現場での判断がどのように揺れ、どのように収束するかを示す『人と機械の関係性の指標』です。
機械装置の安全性・生産性・経済性を実現することは、妥当性 (Reasonability) を上げること、いわゆるリスクマネジメント (Risk Management) を適切に運用することになります。そのためには設計の固有技術である工夫 (DEVISALs) が必要です。安全性を指標として評価することは難しいですが、工夫を技術的に評価することは比較的容易であるため、生産性 (Productivity) と経済性 (Economy) の指標を用いて、妥当性の見える化 (Visualizing Reasonability) をします。
妥当性の見える化 → 設計の品質を測ること
好事例の見える化 → 設計の価値を広めること
妥当性 (Reasonability) の診断で合格し、適切な信頼性 (Reliability) と利便性 (Usability) を有し、好事例 (Exemplars) と認められる機械装置に対し、SPUS 有用安全考房のオリジナルの実例標章 (Paradigm Mark) を発行し、有用性の高い機械装置の差別化 = 好事例の見える化 (Visualizing Exemplars) を行います。
好事例が広く知れわたることで、設計者・技術者の気概の醸成や能力の向上に繋がります。好事例の普及を促進するため、多くの中小企業に対し実践診断を進めます。
ご案内 妥当性の見える化 好事例の見える化 新手法 'ON-SAFE STyLE'
ご案内
私たち SPUS 有用安全考房の名称の意味は、『Study and Practice of Useful Safety』です。学ぶことと行うことにより、安全性だけでなく、生産性や経済性との三立を目指すことが目的で、座右の銘の『知行合一』を理念としています。
リスクアセスメントにおいて、危険性同定は危険源~危険状態~危険事象のシナリオを描く大切な段階です。このシナリオが安全機能を設計するための重要な要求になっているのですが、多くの場合、後に続くリスクレベルに着目するあまり、危険性同定と安全機能設計が軽視されています。
昨今、機能安全(安全機能の信頼性)が注目されていますが、危険性同定のシナリオに合わせた安全機能が設計されたかどうかを、論理的かつ合理的に診断することが最も重要です。このようなことから、多くの皆様に向けて、本来のリスクリダクションの姿を伝えたいため、ワークショップ『実践診断
Real Practice Diagnosis』を用意しております。
初めての方も、さらにレベルアップしたい方も、SPUS 有用安全考房のワークショップの場で、リスクリダクションを究めていただきたいです。いつでも、喜んでお手伝いをさせていただきます。
RA インストラクター
夢見凪 (Yumemi Nagi)
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妥当性の見える化
SPUS 有用安全考房の専門技術者が、機械装置に採用した工夫 (DEVISALs) による生産性 (Productivity) と経済性 (Economy)
を評価して、妥当性 (Reasonability) を診断します。
妥当性の見える化は、設計者が積み重ねてきた暗黙知を社会的価値として認証する営みです。
工夫(DEVISALs)は、SPUS 有用安全考房が重視する『有用安全』を実現するための創造的改善の総称です。
生産性評価
人間工学的な面および心理工学的な面から、工夫 (DEVISALs) を取り入れた機械装置や使用する機器・工具を対象にして、生産性 (Productivity)
を診断します。
経済性評価
目標の安全性・生産性・経済性を満足するために採用した工夫 (DEVISALs) を実装する必要コストから、経済性 (Economy) を診断します。
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好事例の見える化
有用安全 (Useful Safety) といえる状態は、機械装置の信頼性(Reliability)と利便性 (Usability) が適切で、好事例として奨励される場合です。そのような状態において、SPUS 有用安全考房が当該の機械装置に対して実例標章 (Paradigm Mark) を発行し、当該の機械装置に貼付することで好事例の見える化 (Visualizing Exemplars) を行います。
実感研修と実践診断を経て、実例標章の授与までの一連のプロセスが、品川区との協業で発祥していることから、『シナガワ セーフティ (Shinagawa Safety)』 という名称のサービスとしています。
実例標章は単なる認証ラベルではなく、設計者の工夫 (DEVISALs) が生み出した価値を未来へ伝える『技術文化と安全文化の標章』です。それは、設計者の誇りを社会に示す象徴であり、技術者の創意が正当に認められ、次世代へ継承する文化的な節目でもあります。
『しながわセーフティ (Shinagawa Safety) 』は、実感研修・実践診断・実例標章の授与までを含む一連のプロセスを総称した名称です。
標章発行
SPUS 有用安全考房がデザインする実例標章 (Paradigm Mark) には、登録番号、好事例名、機械装置名、工夫の内容、団体名、考案者、登録日などを刻みます。これを当該機械装置に貼付し、好事例を生み出した設計者・技術者の栄誉を讃えます。
事例紹介
好事例 (Exemplars) と認められた機械装置を設計・製造・販売する企業の意向により、企業概要や関連情報をSPUS 有用安全考房のホームページで公開し、多くの方々に向けて広く紹介します。
好事例の閲覧はこちら 実例標章
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新手法 'ON-SAFE STyLE'
リスクリダクション新手法 'ON-SAFE STyLE'
'ON-SAFE STyLE' / オンセーフスタイルには、自然に作用する「エナジーフローの自然仕掛け」、機械に作用する「コアクティブモードの機械仕掛け」、人間に作用する「ストレスフリーの人為仕掛け」の3つのしくみがあります。
’ON-SAFE STyLE'とは
安全な状況でのみ動かせる様式 Style of run only on Safe Status のことで、'ON-SAFE STyLE' の自然仕掛け・機械仕掛け・人為仕掛けをリスクリダクションに適用して、確定的な安全性を実現します
1 エナジーフローの自然仕掛け (Naturetrols by Energy Flow)
自然の法則に基づく仕掛けで、高いところから低いところへ流れるエネルギーの性質の利用
ISO 12100 機械類の安全性(Safety of Machinery)では、最初に本質的安全設計方策(Inherently Safe Design
Measure)を適用することが重要です。その中でも、'ON-SAFE STyLE' / オンセーフスタイルに基づく「エナジーフローの自然仕掛け(Naturetrols
of Energy Flow)」のしくみを、本質的安全設計方策に採用することは、確定的な安全性を確保するために必要不可欠です。どのような機械装置においても、モード、機能、コンポーネント、回路といった設計要素を、適切に選択し構成しなければなりません。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 原則 | 生来性 (Inborny)、必然性 (Inevitability)、明瞭性 (Clarity) |
| 尺度 | 検証性 (Verifiability) |
| 方策 | 作動のための原理的方策 (Principle Measures for Run) |
| 手法 | 確定的安全監視手法 (Definite Safety Monitoring Approach) |
| 形態 | 固定的結合構造 (Hard-wired Structure) |
2 コアクティブモードの機械仕掛け (Mechatrols on Coactive Mode)
工学の法則に基づく仕掛けで、運転制御に常に優先介入して正常状態を維持する安全制御のモード
モードは重要な設計要素で、一般的に運転をつかさどる運転モード(Drive Mode)と、運転モードから独立し、安全をつかさどる最優先の安全モード(Safety
Mode)の2つがあります。複数の機械が組み合わされ、一つの機械群として構成されているIMS統合生産システム(Integrated Manufacturing
System)のように、大規模になるほどモードの重要性が増していきます。
運転モード、安全モードともにいくつかのモードで構成されますが、全てのモードは運転モードと安全モードにごとにまとめられ、「コアクティブモード(Coactive
Duo)」という総称になります。安全モードに属する種々のモードが、階層的に構成され、その形態にしたがって、安全コンポーネントが安全回路において適切に接続されることにより、初めて「コアクティブモードの機械仕掛け」の安全機能が有効となり、確定性が実現します。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 原則 | 正確性 (Accuracy)、正常性 (Normality)、頑強性 (Sanity) |
| 尺度 | 信頼性 (Dependability) |
| 方策 | 維持のための機構的方策 (Mechanistic Measures for Hold) |
| 手法 | 確率的故障検出手法 (Stochastic Failure Detecting Approach) |
| 形態 | 安全側故障構成 (Fail-safened Architecture) |
3 ストレスフリーの人為仕掛け (Handtrols to Stress-free)
人間の法則に基づく仕掛けで、人の身体的・心理的な特性に合わせて誤使用を防ぐインターフェイス
'ON-SAFE STyLE' / オンセーフスタイルは、安全な状況を条件にして機械の運転を許可していますが、時間に任せて安全な状況になるのを待っていては、いつまでたっても機械の運転ができないため、積極的に安全な状況を作り出す仕掛けも必要です。それが、「ストレスフリーの人為仕掛け
(Handtrols to Stress Free) 」というしくみです。
このしくみは、機械を操作するオペレーターの人間工学面と心理学面の特性に合わせたインタフェースを採用することにより、オペレーターが操作することで、オペレーターを無意識のうちに安全な状態に導き、自然な成り行きのまま機械を運転できる安全な状況を作り出していきます。オペレーターにストレスを感じない方向へ、マジックにかかったように、「ストレスフリーの人為仕掛け」のゴールに向かって行動するということです。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 原則 | 暗黙性 (Implicity)、習慣性 (Habity)、共感性 (Sympathy) |
| 尺度 | 伝達性 (Communicability) |
| 方策 | 使用のための対話的方策 (Interactive Measures for Use) |
| 手法 | 感覚的危険認知手法 (Sensuous Danger Perceiving Approach) |
| 形態 | 人間中心形式 (Human-centered Contexture) |
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