実感研修

SPUS 有用安全考房が力を入れている事業の一つ目は、現実に近い状況でリスクアセスメントを体験する『実感研修(Actual Feel Study)』です。

実際の機械装置は複雑で規模も大きく、研修の題材として扱うには多くの制約があります。そこで、物体やエネルギーなど機械に存在する危険源と、作業者を模したモデルを用い、潜在性の見える化(Visualizing Potentiality)を行います。

潜在性の見える化とは、“危険の芽”を発見することです。

モデルという現実(Reality)を使いながら、機械の作動と人の動作を仮想(Virtuality)するところに、この研修ならではの独自性があります。また、研修を通じて 影種(Still Well)、揺味(Live Shift)、紀射(First Glow)を実感し、事象の背後に潜む『何も起きていない理由』に気づく感性を育てます。

“何も起きていない理由”に気づくことは、危険の前兆を読み解く感性を育てることでもあります。 適切なリスクアセスメントにより、安全性の高い機械装置が普及するよう、多くの中小企業に対して実感研修を行っています。

※本研修は、特許出願中の〈実感研修システム〉に基づいて構成されています。

ご案内  研修要領  潜在性の見える化  新手法 RA/5Rs  知の泉

 

 

 

ご案内

私たち SPUS 有用安全考房の名称は、『Study and Practice of Useful Safety』を意味します。学ぶことと行うことを両輪とし、安全性だけでなく、生産性や経済性との三立を目指すことを目的に、座右の銘である『知行合一』を理念としています。

現場ではリスクアセスメントが最も重要です。特に危険性同定では、心に宿る暗黙知を活かし、集められた情報の中から本質的なものを見逃さないよう、安全性と未然防止の核心に迫っていきます。このような背景から、多くの皆さまに本来のリスクアセスメントの姿をお伝えするため、ワークショップ『実感研修 Actual Feel Study』をご用意しております。

また、規模が小さく、制御システムをハードウェアで構成した機械を想定し、実際のリレーシーケンス回路を用いて制御機能を学ぶ、機械系設計者向けの『実感研修 Actual Feel Study』もご用意しています。

初めての方も、さらにレベルアップを目指す方も、SPUS 有用安全考房のワークショップの場で、リスクアセスメントを深めていただきたいと願っています。いつでも、喜んでお手伝いをさせていただきます。

 

    RA インストラクター
   夢見凪 (Yumemi Nagi)

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研修要領(2026年10月開講)

潜在性の見える化(リスクアセスメント)

実感研修(Actual Feel Study)は、机上の知識ではなく、“危険の芽がどのように立ち上がるか”を身体で理解するための実習型プログラムです。タシットピース(Tacit Pieces)を用いて、危険源・危険状態・危険事象の関係を立体的に読み取り、現場で求められる洞察力・俯瞰力・推理力を育てます。

研修では、RA/5Rs(Retrieve, Reveal, Render, Relate, Resolve)の前半段階を中心に、

• 影種(Still Well)に潜む静かな情報をすくい上げ
• 揺味(Live Shift)が生まれる瞬間を捉え
• 紀射(First Glow)が立ち上がる過程を読み解き

危険の芽が“兆し”として現れるまでの知の動きを体感します。

タシットピース(Tacit Pieces)は、実機の複雑さを適度に削ぎ落としつつ、危険の構造を俯瞰できるよう設計されており、現実(Reality)と仮想(Virtuality)の接点を行き来しながら、潜在する危険性を丁寧に読み取ります。少人数制のグループワークにより、参加者同士が気づきや判断の揺れを共有し、実務に直結するコミュニケーション力も育まれます。初心者から中級者まで、経験にとらわれず、“感じることを学びに変える”ことができる研修です。

特徴

深く永い学びとするため、 3〜6 名の少人数制によるグループワークを採用しています。
初心者・中級者にかかわらず、過去の経験にとらわれることなく、感じたことを学びに変えていきます。

実務においても困りごとの相談ができる、新しいコミュニケーショングループが形成されます。

潜在性の見える化は、SoF コンシェルジュ(Safety of Factory Concierge)を目指す方の基本研修です。
SoF コンシェルジュは、機械安全・環境安全・労働安全からなる工場安全を実践する専門職です。

 

募集要項

研修 潜在性の見える化(危険性同定)
日数 1日(平日のみ)
時間 10~15時(昼食会 1時間含む)
各自で昼食を持参
対象 リスクアセスメントの初心者、多少の経験者
子育て・保育・看護の経験者に推奨
定員 3~5名/回(グループワークあり)
費用 33,000 円/名(税込)
受付確認後に指定口座へ銀行振込
申込 コンタクトからメールで
備考 当初は東京都品川区で開催予定

申込期間は、開催日2か月前から、締め切りは開催日の1か月前までとします。
お申し込みやご連絡はメールで行います(フリーメールの利用はお断り)。

いずれの研修も、まとまった人数でのお申し込みができます。
複数の方を同時にお申込みいただければ、同一グループで実習できます。

申込者に受付確認メールを返信しますので、指定口座へ費用をお振り込みください。
振込手数料は、申し込みされる方の負担といたします。
請求書が必要な場合は、申込時にその旨をお知らせください。
領収書が必要な場合には、申込時に宛名・摘要をお知らせください。
実感研修の運営は、インボイス非対応の個人事業主が担当しております。

定員を超過した場合には、申込された方へ受付終了をご連絡いたします。
申込数が最低数未満の場合は研修を中止し、支払済みの方へ費用を返金いたします。
研修が中止の場合、開催日の1か月前に申込者宛てに中止をご連絡いたします。

申し込みの取り消しは開催日の2週間前までとし、支払済みの費用を返金いたします。
それ以降は取り消しできませんので、支払い済みの費用の返金もありません。
ただし、自然災害や交通期間の乱れ、ケガや病気などの場合を除きます。

地震や台風による災害などの場合は中止し、支払い済みの方へ費用を返金いたします。

 

研修内容

研修 潜在性の見える化(危険性同定)
課題 危険源・危険状態・危険事象の分析
手法 Risk Assessment / 5Rs
教材 説明書、規格書、メモ用紙
タシットピース
特徴 Tacit 暗黙知を鍛える研修
知識 KJ法 (Kawakita Jiro Method)
能力 対話力、洞察力、俯瞰力、推理力
講師 SPUSに所属する機械系技術者
備考 筆記用具を持参、パソコンは不要
研修中の撮影・録音は不可

説明と実習の4時間、昼食会の1時間、合計5時間の研修です。

研修日の当日に教本と教材をお渡しいたします。

参考書やノートなどの持ち込みは可能です。
手書きの実習であるため、筆記用具を準備してください。

昼食会を行いますので、昼食を各自で準備してください。

 

開催日・開催地(2026年4月現在の予定)

課題 潜在性の見える化(危険性同定)
2026年
10月
21日(水) 東京都 品川区
申込期間 8月21日 ~ 9月21日
2026年
11月
 
2026年
12月
23日(水) 東京都 品川区
申込期間 10月23日 ~ 11月23日
2027年
1月
 
2027年
2月
17日(水) 東京都 品川区
申込期間 12月17日 ~ 1月17日
2027年
3月
 

各回の参加者が確定した後に、各回の開催場所を決定いたします。
諸事情により、開催地を品川区の近隣市区に変更する場合があります。
あらかじめご承知おきください。

 

子育て経験者の皆様へ

子どもを育てる日々の中で、

「なんとなく危ない気がする」
「そろそろ動きそうだな」
「このままだと転びそう」

そんな“兆し”を感じ取った経験はありませんか。

SPUS の実感研修は、その感性をそのまま活かせる学びの場です。

「危険の芽がどのように立ち上がるのか」
「どんな揺れが前兆になるのか」
「何も起きていない理由はどこにあるのか」

子育てで培った観察力・判断力・気づきは、
機械安全の世界でも大きな価値を持ちます。

SPUS は、あなたの経験を「専門性」へとつなぐ考房です。
リスキリングとしても実感研修をご活用できます。

 

その他

実感研修は、企業の状況・対象機械・参加者の経験に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
事前にカリキュラム案を提示し、ご納得いただいた後に正式な研修プランをお渡しいたします。

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潜在性の見える化

SPUS 有用安全考房の専門資格者が、タシットピース(Tacit Pieces)を用いて、全体を『俯瞰』できる状況を設営し、潜在性の見える化(Visualizing Potentiality)の研修を行います。リスクアセスメントは、潜在している危険源と危険状態が出発点であることを、実習を通じて体得し、あるべき評価を追求できる能力を育みます。

潜在性の見える化では、RA/5Rs の前半である R1 Retrieve Risk(リスク抽出化)、R2 Reveal Risk(リスク可視化)、R3 Render Risk(リスク表出化) の三段階を中心に据え、危険の芽がどのように立ち上がるのかを、身体感覚として理解します。影種(Still Well)の静けさを観察し、揺味(Live Shift)が生まれる瞬間を捉え、紀射(First Glow)が立ち上がるまでの“知の動き”を、タシットピース(Tacit Pieces)を通じて丁寧に読み解きます。

タシットピース(Tacit Pieces)は、実機の複雑さを適度に削ぎ落としながらも、危険源・危険状態・危険事象の関係を立体的に理解できるよう設計されています。モデルの動き、人の動作、環境条件の変化を仮想(Virtuality)しながら、現実(Reality)との接点を探ることで、危険の芽がどこに潜み、どのように揺れ、どのように兆しとして現れるのかを、実感として掴むことができます。

使用制限設定

使用される状況や環境などの条件に合わせて、リスクアセスメントで必要となる使用制限を設定します。作業者・機械・環境の関係を俯瞰し、潜在的な制約条件を読み取ります。
ここでは、RA/5Rs の R1 Retrieve Risk に対応し、影種(Still Well)の段階で静かに沈んでいる情報をすくい上げる力を養います。
使用制限は、危険の芽がどこに潜んでいるかを示す“境界線”であり、作業者の行動範囲、機械の可動範囲、環境条件の変動などを丁寧に読み取ることで、潜在的な危険の存在を浮かび上がらせます。

危険性同定

潜在する危険源と、特定の条件で発生する危険状態に起因する危険事象までの経過を、危険性同定として設定します。ここでは、RA/5Rs の R2 Reveal Risk(可視化) と R3 Render Risk(表出化) が中心となり、揺味(Live Shift)が生まれる瞬間を捉え、危険の芽が“形”として現れる過程を理解します。

危険源の性質、危険状態の成立条件、危険事象の発火点を、ミニチュアモデルの動きと照らし合わせながら読み解きます。危険性同定は単なるリスト化ではなく、危険がどのように立ち上がるかという“物語”を理解する作業です。影種 → 揺味 → 紀射 の流れを体験しながら、危険の芽がどのように兆しとして現れるかを、構造として捉えます。

危険性判定

危険源の危険性や有害性、危険状態の成立条件から、危険事象ごとに危害を同定します。ここでは、RA/5Rs の R4 Relate Risk(形象化) と R5 Resolve Risk(構成化) の考え方を取り入れ、危害の広がりや影響の揺れ幅を読み取ります。

危害同定は、単に“どの程度の怪我になるか”を判断する作業ではありません。危険源・危険状態・危険事象のつながりを網として捉え(連関構成)、その網を透観した先に、どの様な危害に至るのかを見通します。この段階で、危険の芽が“未来にどのような影響を及ぼすか”を理解し、危険性判定の純度を高めます。

 

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新手法 RA/5Rs

リスクアセスメント新手法 RA/5Rs (Risk Assessment the Five Rs)

リスクアセスメント新手法 RA/5Rs は、知の生成プロセスを5つの段階に整理した体系です。現場に静かに沈んでいる潜みの知をすくい上げ、揺れを受け止め、兆しを捉え、関係を編み、未来を見通し、そして最後にそれらを共有知へと育てます。

その起点には、経験や環境の奥に潜む 影種(Still Well) が存在します。影種が刺激を受けると、知は揺れながら形を探る 揺味(Live Shift) を生み、そこから判断へ向かう 紀射(First Glow) が立ち上がります。

紀射が立ち上がった後には、危険源・危険状態・危険事象のつながりを網として捉える 閃来(Shine Come)が形となって危害が認識され、その影響がどの程度になるのか、結灯(Savor Light)に基づいて判定します。

従来のリスクアセスメントは、影種を『虚構』、揺味を『誤差』、紀射を『例外』として排除しがちでしたが、RA/5Rs はこれらを判断の前提として扱います。潜みと揺れを丁寧に扱うことで、判断の純度が高まり、未然知が強化され、事故や災害の予防につながります。

RA/5Rs は、暗黙知から形式知の生成プロセスを5つの段階で体系化しています。

 

知の生成プロセス 5段階 (5Rs)

No 段階 区分 作業 能力
R1 Retrieve
Risk
リスク抽出化
Tacit
暗黙知
Still Well
影種 (かげめ)
Hazard Source Identification
危険源同定
Insight
洞察性
R2 Reveal
Risk
リスク可視化
Implicit
暗想知
Live Shift
揺味 (ゆらじ)
Hazardous Situation Identification
危険状態同定
Overview
俯瞰性
R3 Render
Risk
リスク表出化
Explicit
形式知
First Glow
紀射 (きざし)
Hazardous Event Identification
危険事象同定
Inference
推理性
R4 Relate
Risk
リスク形象化
Implicit
暗想知
Shine Come
閃来(ひらめき)
Harm Identification
危害同定
Transpicuity
透観性
R5 Resolve
Risk
リスク構成化
Explicit
形式知
Savor Light
結灯(むすび)
Hazardousness Evaluation
危険性判定
Clarity
判然性

 

RA / 5Rs
読み:リスク・アセスメント・ザ・ファイヴ・アールズ
英文:Risk Assessment the Five Rs
  (Retrieve, Reveal, Render, Relate, Resolve)

影種の静けさが揺味を呼び、揺味の中から紀射が立ち上がる。
紀射が関係の綱を編み、関係の綱が未来の広がりを照らす。
未来の広がりは、やがて人々の間で共有され、危機への備えとして形を持つ。

RA/5Rs は、この流れをすくい取り、「潜み → 揺れ → 兆し → 閃き → 灯り」という知の生成プロセスとして体系化したものです。

従来のリスクアセスメントでは、影種は「虚構」、揺味は「誤差」、紀射は「例外」として排除されがちでした。しかし 5Rs は、これらを判断の前提として扱い、潜みと揺れを丁寧に扱うことで、判断の純度を高め、未然知を強化し、事故や災害の予防につなげます。

リスクの定義『目的に対する不確かさの影響 (ISO 31000) 』を機械安全のリスクに適用するため、危険源・危険状態・危険事象に潜んでいる揺れを織り込んで、危険性同定という新たな指標を提案します。

 

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知の泉

生きたリスクアセスメントのために

リスクアセスメントには、数値や手順だけでは捉えきれない「静かな知」が存在します。現場で生まれる気づき、心の揺れ、そして兆しの気配。これらは事故や災害を未然に防ぐうえで欠かせないにもかかわらず、従来の枠組みでは十分に扱われてきませんでした。

この“見えない知”を丁寧に扱うための枠組みが、影種 Still Well・揺味 Live Shift・紀射 First Glow・閃来 Shine Come・結灯 Savor Light という五つの知の泉です。五つの泉は、静・動・湧・閃・照という異なる観察様式を通じて、暗黙知を判断へと変換するための基盤となります。この五つの知の泉を暗黙知の泉 (Tacitability Fountain) と呼びます。


1.スティル・ウェル Still Well

影種【かげめ】、静の泉、嗅覚知、変更点、洞察性
根源の泉 Tacitability Fountain of Origins - 危険源

影種は、沈黙の底に沈む気配と、溢れてこない痕跡を静かに集める“知の泉”です。ここでは、他の知と繋がっていない微細な暗黙知である微源知 (Tacit Lore) が湧き出し、そこから兆しの経過である痕跡知 (Sign Trace) が掬い上げられます。

微源知【びげんち】/ Tacit Lore

他の知と繋がっていない無形の暗黙知
まだ言葉にも形にもなっていない“気配の知”

痕跡知【こんせきち】/ Sign Trace

微源知から兆しの経過をたどり、形式知へと向かう前段階の知

影種は、「見えないものを見える化する前の静かな層」を扱う枠組みであり、リスクアセスメントにおける“静の観察”を司ります。


2.ライヴ・シフト Live Shift

揺味【ゆらじ】、動の泉、聴覚知、変化点、俯瞰性
揺動の泉 Tacitability Fountain of Motion - 危険状態

揺味は、均一でも完全でもない「生きた揺らぎ」を扱う“知の泉”です。ここでは、無意識下に隠蔽されている内的特性である幽思知 (Mind Veil) が湧き、外部環境との相互作用によって生じる依迎知 (Anchor Drift) が流れ出します。

幽思知【ゆうじち】/ Mind Veil

無意識に隠れている内的な性質
自分でも気づかない“心の影”

依迎知【いげいち】/ Anchor Drift

拠り所へ迎合し、外部環境に引き寄せられる外的な性質
場に応じて変容する“心の流れ”

揺味は、「人の状態が場と相互作用して生まれる動的な変化」を扱う枠組みであり、リスクアセスメントにおける“動の観察”を司ります。


3.ファースト・グロー First Glow

紀射【きざし】、湧の泉、触覚知、変異点、推理性
予兆の泉 Tacitability Fountain of Foreshadowing - 危険事象

紀射は、そっと立ち上がる、微細で未分化の気配や意味を扱う“知の泉”です。ここでは、静かな層に潜む断片的な知である断片知 (Piece Shard) が湧き上がり、それらが密やかに結びつくことで統合知 (Unified Insight) が形を帯びていきます。

断片知【だんぺんち】/ Piece Shard

静かな層から湧き上がる、微細で未分化の知の断片
まだ方向性も輪郭も定まらない“芽生えの知”

統合知【とうごうち】/ Unified Insight

断片知同士がひそやかに結びつき、意味の糸として立ち上がる知
経験・直観・場の気配が重なり合って生まれる“最初の推測”

紀射は、「静と動が重なり合うことで立ち上がる生成の層」を扱う枠組みであり、リスクアセスメントにおける“湧の観察”を司ります。


4.シャイン・カム Shine Come

閃来【ひらめき】、閃の泉、視覚知、変容点、透観性
生成の泉 Tacitability Fountain of Emergence — 危害同定

閃来は、影種・揺味・紀射で立ち上がった断片的な気配が、像として一気に立ち上がる“閃の泉” です。ここでは、静かな層に潜んでいた知が結びつき、危害の像(Harm Image) として視覚的に現れます。

危険源・危険状態・危険事象のつながりを網として透観 することで、その先にどのような危害が生じるのかという未来の像が閃く瞬間 を扱います。

閃来では、二つの暗黙知が湧き上がります。

閃結知【せんけつち】 / Flash Bind

断片的な知が一瞬で結びつき、
意味の糸として像を結ぶ暗黙知。
静かな層に散らばっていた断片が、
ひとつの危害像として立ち上がる“結びの瞬間”を担う。

映照知【えいしょうち】 / Image Glow

危害の広がりや深さを、
像の明暗として感じ取る暗黙知。
危害がどの方向へ伸び、どれほど強く現れるかを、
視覚的な照り返しとして読み取る。

閃来は、「静と動が重なり合うことで立ち上がる生成の層」を扱う枠組みであり、リスクアセスメントにおける “閃の観察” を司ります。視覚知は、像の立ち上がりを最も鋭く捉える感覚であり、閃来はその視覚知によって危害の構造を透観し、未来の危害を見通す段階です。


5.セイヴァー・ライト Savor Light

結灯【むすび】、照の泉、味覚知、判然点、判然性
照合の泉 Tacitability Fountain of Savoring — 危険性判定

結灯は、閃来で立ち上がった危害の像を、味わいとして照らし合わせる“照の泉” です。ここでは、危険源・危険状態・危険事象・危害のつながりが一つの危険性(Hazardousness)として結ばれ、その妥当性が 味覚知(Taste Insight) によって確かめられます。

結灯では、二つの暗黙知が湧き上がります。

味察知【みさつち】 / Taste Sense

危害の像に触れたときに生じる、
好き嫌い・違和感・納得感といった“判断の味” を捉える暗黙知。
数値や手順では扱えない、
人間固有の価値判断の揺れ を映し出す。

照度知【しょうどち】 / Glow Gauge

危険性の重大さ・広がり・深さを、
灯りの強弱として感じ取る暗黙知。
危害の像がどれほど“重い”か、
どれほど“広がる”かを、
灯りの濃淡として味わい、判然性へと導く。

結灯は、危険性を「これは危ない」「これは十分」「これは足りない」と 判然とした灯りへと変換する層 であり、リスクアセスメントにおける “照の観察” を司ります。

味覚知は五感の中で唯一、価値判断の揺れを直接扱う感覚 であり、結灯はその味覚知によって危険性の純度を確かめ、判断の灯りをともす段階です。



エルスワイ・アーカイヴス Elsewhy Archives

何処にもない理由、何も起きていない理由
リスクアセスメントのためのナレッジ・データベース『好事例の宝庫』

エルスワイ・アーカイヴスは、三つの知の泉で掬い上げられた暗黙知を整え、未然防止の秘訣を蓄えるナレッジ・データベースです。影種・揺味・紀射の三つの泉と接続されて、災害が起きていない理由や、現場に潜む静かな気配を詩的に構成します。

知の鮮度が保たれたエルスワイ・アーカイヴスは、生きたリスクアセスメントを支える“知の源泉”です。暗黙知を扱うデータベースながら、暗黙知をあたかも形式知のように扱うことが可能です。数値を読み込み、演算し、比較できる機能があり、RA/5Rs の判断基盤として利用できます。



~ 叡智の優雅さ Wisdom's Grace ~

叡智を活かし、最⾼の成果を創出する

誰もが個性を現す四つの知をもっている。

頭には、有意識の考性知と
無意識の閃性知という形式知が宿る。
⼼には、有意識の思性知という暗黙知が宿り、
体には、無意識の感性知という暗黙知が宿る。

思性知と感性知が触れ合うとき、
暗黙知の泉は、強く、静かに湧き上がる。

形式知は、⾔語化と構造化によって、
思性知と感性知を渡し、受け取り、
⼈と⼈をつなぐための知である。

叡智とは、
頭・体・⼼に宿る四つの知が、
社会の中で⽣きる⼒のこと。

叡智を活かすには、
良い習慣と、続けられる環境が必要である。

今⽇を静かに振り返り、
明⽇もまた歩み続けよう。
叡智を活かすために・・・。


2026年1月1日

 

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